【七五三の着物】子供の着付けや選び方は?帯や男の子の場合も解説

【七五三の着物】子供の着付けや選び方は?帯や男の子の場合も解説

七五三は子供の成長を祝う行事で、三歳の女の子は被布、男の子は羽織袴、七歳の女の子は祝い着と呼ばれる正装の着物姿が一般的です。それぞれの着物や帯の選び方や準備、着付けのポイントについて解説します。

 

七五三の着物:子供の着物の基本的な知識と着せる前の準備

七五三の着物は、事前に次の準備が必要です。日にちに余裕をもって準備しておきましょう。

 

1.しつけ糸を外す(新品の場合)
2.子供の体格に合わせて肩揚げと腰揚げを取る。
3.足袋や扇子など、それぞれに必要な小物が揃っているかチェックしておく。
(足袋はストレッチ性のあるもので、サイズピッタリのものが歩きやすい)
4.着付け用の腰ひもを2本くらい用意しておく。

 

肩揚げは肩のあたりをつまんで袖の長さを調節すること、腰揚げは腰のあたりをつまんで裾の長さを調節することを言います。やり方は次の動画の通りで、それほど難しくないので、ママやお婆ちゃんでもできます。

 

肩揚げ・腰揚げの取り方動画

 

 

子供の着物は肩揚げがあるのが正式ですので、必ず取りましょう。裾の長さは着付けの時に腰ひもで調節することもできますが、腰揚げを取っておいた方が着せやすくておすすめです。

 

<前日の準備>

 

•着物や帯だけでなく、足袋や腰ひもなどの小物がすべてそろっているか再度確認する。

 

•着物や羽織はハンガーに掛けてシワを取っておく。

 

<寒さ対策>

 

着物は袖口が大きく開いているので、風が吹き込んで思ったよりも寒いです。気温が低い日のお参りは、一番下に七分袖の下着を着せてあげてください。

 

七五三の着物:三歳女の子の着物の選び方と着付けのポイント

三歳の女の子は、着物の上に被布(ひふ)と呼ばれるベストのようなものを着せるのが一般的です。重い帯を締める必要が無いので子供に負担が少なく、着付けの経験がないママでも簡単に着せてあげることができます。

 

<選び方>

 

被布は着物とセットになっているのが一般的で、ママの好みやお子さんに似合う色を選んであげるといいでしょう。小物は草履・きんちゃく・髪飾りを用意します。草履ときんちゃくは色を合わせた方がコーディネートしやすいです。

 

<髪型>

 

三歳では大きめの髪飾りをヘアピンでつけて簡単に済ませるのが主流です。長い場合には、ママが簡単にまとめてあげるといいでしょう。
下の動画のように、髪をゴムでまとめた後、クシで逆毛を立てるやり方が簡単でおすすめです。動画はポニーテールですが、斜め上で結んだり、ツインテールでも可愛くできます。

 

簡単ヘアアレンジ動画

 

 

<着付け>

 

正式には、兵児帯(へこおび・浴衣の時に締める柔らかな帯)を締めますが、被布を着せてしまえば見えないので、無ければ省略して大丈夫です。

 

三歳の着付けはママができますので、着せ方の動画を見て何度か練習してみましょう。
※動画はレンタル着物なので裾の長さを腰ひもで調節していますが、腰揚げをとれば必要ありません。

 

三歳被布の着せ方動画

 

 

<三歳着付けのポイント>

 

•長襦袢の衿は、喉のくぼみあたりできっちりと合わせる。
(衿元がゆるんでいるとだらしなく見えるので注意です)

 

七五三の着物:五歳男の子の着物の選び方と着付けのポイント

五歳の男の子は、男性の正装である羽織袴の姿になります。

 

<選び方>

 

羽織の柄や色で好みのものを選ぶといいでしょう。中着(なかぎ・羽織の下に着る着物のこと)羽織の色に合わせたもの、袴は仙台平などの縞が一般的です。帯は角帯(かくおび)と呼ばれる男性用の帯を締めます。小物は雪駄・懐剣・扇子が必要です。扇子は右手に持たせますが、失くすので写真撮影以外はママが預かっておきましょう。

 

<髪型>

 

男の子はそのままが多いですが、下の動画のように、ヘアワックスなどを使ってアレンジしても可愛いです。

 

男の子の簡単ヘアアレンジ動画

 

 

<着付け>

 

男の子の着物も少し練習すればママが着せることができます。次にあげる着せ方の動画を見て練習してみましょう。

 

 

<五歳着付けのポイント>

 

•長襦袢の衿は、喉のくぼみあたりできっちりと合わせる。

 

•中着が長い場合には、後ろの裾を上げて角帯の結び目の上から押し込んでも良い。
袴が腰高になって可愛らしく、裾が開いて歩きやすくなる。

 

七五三の着物

七歳は四つ身と呼ばれる袖の長い着物に祝い帯を締め、帯の下部にしごきと呼ばれる布を結びます。

 

<選び方>

 

着物の色や柄は好みのものでかまいませんが、体格が小さな子供はバランスが悪くなるので、大きな柄の入った着物は避けた方が無難です。帯は錦織や金銀の入った華やかなものが一般的です。帯揚げは絞り、帯締めは丸ぐけ、しごきは帯揚げと同色で揃えます。他に扇子と筥迫(はこせこ・昔の小物入れ)が必要です。バッグと草履はセットものが多いですが、着物の色にあっていれば必ずしもセットでなくてかまいません。

 

<髪型>

 

七歳は着物も本格的ですので、大人と同じように美容院でアップにするのが一般的です。最近では洋風のアップスタイルが多くなりましたが、まだまだ日本髪も人気です。日本髪では専用のかんざしやかのこが必要なので、事前に美容院や呉服店で相談しておきましょう。髪の長さは肩より少し長いくらいが必要です。

 

<七歳着付けのポイント>

 

•長襦袢の衿は、喉のくぼみあたりできっちりと合わせる。

 

•しごきはズレないように、折った状態で中心の20センチくらいを縫っておくと結びやすい。お参りの時は階段などで引きずりやすいので短めに結ぶ。

 

•扇子は帯に挿し、場所はおへそと左脇のちょうど真ん中あたりがバランスが良い。

 

•筥迫は、3分の1くらい見えるようにして、衿(胸元)に入れる。

 

<着付け方>

 

七歳は大人と変わりませんので、着付けの心得のある人でないと難しいでしょう。しごきなど七五三独特の小物も多いので、着付けができるママも次の動画で着せ方をチェックしておいてください。

 

着付け方着物編動画

 

 

着付け方帯結び編動画